業績集(日本語論文)
-2017-
1. 血糖値を体型別治療でどんどん下げる(しっかりわかる新しい医療)
著書:松葉育郎
Source:技術評論社(2017/01)
-2012-
1. DPP‐4阻害薬ビルダグリプチンの臨床効果―多施設共同調査の分析―
Author:星野和彦, 早稲田愛生, 久保田章, 詫摩哲郎, 本宮哲也, 笹井信夫, 神康之, 金城瑞樹, 金重秀明, 上原吾郎, 梅澤慎一, 青山宏太, 武田浩, 家光浩太郎, 高井昌彦, 前田一, 陳勁一, 宮川政昭, 中佳一, 松葉育郎 (神奈川県内科医学会), 金森晃, 寺内康夫 (横浜市大 医 分子内分泌・糖尿病内科), 田中逸 (聖マリアンナ医大 医 臨床 代謝・内分泌内科)
Source:日本臨床内科医会会誌(0914-9627) Vol.27, No.4, Page.455-462 (2012.12.10)
Abstract:ジペプチジルペプチダーゼ‐4(DDP‐4)阻害剤は,摂食刺激で遊離されるインクレチン(GLP‐1おぴょびGIP)の血中濃度を維持し,血糖修飾ホルモンの分泌を抑制する。ここでは,神奈川県の多施設共同調査で,DPP‐4阻害薬ビルダグリプチンを投与された2型糖尿病患者を対象に,使用データを集積してその有効性と安全性を検討した。集積された患者は269例で,そのうちの187例を有効性と安全性の分析対象とした。その結果,ビルダグリプチン投与により有意な血糖改善効果が認められ,有害事象発現は5件(3例)であった。試験結果から,2型糖尿病に対してビルダグリプチン投与は有意なHbA1c低下作用を示し,臨床的有用性が高いと判断した。
2. 目でみつける動脈硬化症―Ear Lobe Crease―
Author:松葉育郎 (日本臨床内科医会)
Source:日本臨床内科医会会誌(0914-9627)Vol.27, No.2, Page.145 (2012.09.10)
Abstract:耳介には外耳道のほうから耳介の外側に向かって細いしわがある。このしわのことをEar Lobe Crease(ELC)という。このしわを持つヒトは狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患にかかっている比率が高く,糖尿病を持っているヒトもELCを有する率が高いことが分かっている。この位置にしわが寄るのは,耳を巡る毛細血管が動脈硬化でさらに細くなっている,つまり周辺の栄養状態が悪くなっているからである。アメリカでは警告の意を込め,耳の視診によるELCの診断が大切と考えられている。
3. 糖尿病患者における尿中アルブミン,慢性腎臓病(CKD)の調査研究
Author:伊藤正吾, 的場清和, 宮川政昭, 金森晃, 前田一, 金重秀明, 神康之, 石川雅, 笹井信夫, 雨宮光, 本多真, 青柳祥夫, 皆川冬樹, 杢保敦子, 久保田章, 小花光夫, 高井昌彦, 武田浩, 町村英郎, 南信明, 宮入由紀子, 早稲田愛生, 星野和彦, 齋藤達也, 本宮哲也, 金城瑞樹, 川田剛裕, 詫摩哲郎, 中山脩郎, 中佳一, 松葉育郎 (神奈川県内科医学会), 鈴木大輔 (東海大 医 腎・内分泌・代謝内科), 寺内康夫 (横浜市大 医 分子内分泌・糖尿病内科)
Source:日本臨床内科医会会誌 (0914-9627)Vol.26, No.5, Page.633-640 (2012.03.10)
Abstract:糖尿病患者の腎症発症を早期に検出する指標に微量アルブミン尿があるが,2007年のアンケート結果では定期的尿中微量アルブミンの測定はもとより,尿蛋白定性検査も完全には行われていなかった。そこで,神奈川県において,平成21年5月~10月に糖尿病患者の尿中微量アルブミン測定に関するアンケート調査を実施した。アンケートは患者の尿蛋白,尿中微量アルブミン測定の他,各種の臨床検査や治療薬,糖尿病合併症,または動脈硬化疾患の有無などを患者ごとに記入してもらい,データ収集後統計処理を行った。その結果,糖尿病腎症における腎障害の程度を把握するために,糖尿病早期からの定期的な蛋白尿,アルブミン尿の測定を実施する重要性が示唆された。
4. 神奈川県における成人気管支喘息診療の実態―神奈川県内科医学会呼吸器疾患対策委員会・アンケート調査の結果―
Author:西川正憲 (藤沢市民病院 呼吸器科), 小野容明 (横浜呼吸器クリニック), 松下尚憲 (横須賀市うわまち病院), 楠原範之 (くすはら内科クリニック), 高田信和 (東大沼内科クリニック), 高橋正光 (たかはし内科), 宮川政昭 (宮川内科小児科医院), 寺内康夫 (横浜市大 大学院医学研究科), 松葉育郎 (松葉医院), 長谷章 (長谷内科医院), 富田さつき (富田医院), 橋本隆平 (橋本クリニック), 加藤秀継 (加藤メディカルアーツクリニック), 宮入朗 (みやいり内科呼吸器科クリニック), 中村陽一 (横浜みなと赤十字病院), 駒瀬裕子 (聖マリアンナ医大 横浜市西部病院), 金子猛 (横浜市大 医 市民総合医療セ), 滝澤始 (杏林大), 秋山一男 (相模原病院), 中佳一 (東名厚木病院)
Source:神奈川医学会雑誌(0285-0680)Vol.39, No.1, Page.1-9 (2012.01.01)
-2011-
1. 神奈川県下休日夜間急患診療所における成人喘息に関わる診療実態―神奈川県内科医学会呼吸器疾患対策委員会・アンケート調査の結果―
Author:西川正憲 (藤沢市民病院 呼吸器科), 小野容明 (横浜呼吸器クリニック), 松下尚憲 (横須賀うわまち病院), 楠原範之 (くすはら内科クリニック), 高田信和 (東大沼内科クリニック), 高橋正光 (たかはし内科), 宮川政昭 (宮川内科小児科医院), 寺内康夫 (横浜市大 大学院医学研究科), 松葉育郎 (松葉医院), 長谷章 (長谷内科医院), 富田さつき (富田医院), 橋本隆平 (橋本クリニック), 加藤秀継 (加藤メディカルアーツクリニック), 宮入朗 (みやいり内科呼吸器科クリニック), 中村陽一 (横浜みなと赤十字病院), 駒瀬裕子 (聖マリアンナ医大 横浜市西部病院), 金子猛 (横浜市大 医 市民総合医療セ), 滝澤始 (杏林大), 秋山一男 (相模原病院), 中佳一 (東名厚木病院)
Source:神奈川医学会雑誌(0285-0680)Vol.38, No.2, Page.120-126 (2011.07.01)
-2010-
1. 新規発症の2型糖尿病の治療開始に,インスリン併用療法と3剤併用療法,どちらがよいか?
Author:松葉育郎 (松葉医院)
Source:プラクティス (0289-4947 ) Vol.27, No.1, Page.75-78 (2010.01.15)
Abstract:新規の2型糖尿病に対する1次選択としてのインスリン治療の妥当性を明らかにするために,3種の経口糖尿病薬併用療法とインスリン+メトホルミン療法とで比較検討した。パークランド記念病院の入院患者と外来患者およびテキサス州南西部大学の臨床糖尿病研究クリニックに登録されているカルテから,2か月以内に2型糖尿病と診断された21歳から70歳の未治療の患者を対象とした。3か月間の試験開始後に,58例の患者は,29例の継続的なインスリンベースの治療と29例の割り当て3種の経口薬療法へ割り付けした。3年間,症例経過を観察できた率はインスリン治療群では83%(24/29),3種の経口糖尿病薬群では72%(21/29)であった。3か月の経過後,HbA1cは10.8から5.9%に改善した。この血糖コントロールの良好な状態は,3年間の試験期間中のフォローアップ中,維持された。試験完了時には,インスリン治療群,3種の経口糖尿病薬群,それぞれで,6.1±0.6,6.0±0.8%という結果だった。線形モデル解析では,2つのグループ間で治療効果に大きな違いを示していない。ADAのガイドラインの治療目標を達成した患者の割合は,HbA1c値≦7.0%でみると,ベースラインでは,両方のグループでは100%であった。その後,36か月の終わりにはインスリン群では92%,3種の経口糖尿病薬群では76%になった。無作為化の時点での平均インスリン投与量は64±31単位だった。フォローアップの終わりには,インスリン投与量80±61単位に増加した。
-2009-
1. ベッドサイド型人工膵臓を用いたグルコースクランプ法の標準化
Author:駒津光久, 絵本正憲, 田村好史, 西田健朗, 小川裕, 田尻祐司, 松葉育郎, 渥美義仁, 野田光彦 (次世代型人工膵臓研究会)
Source:プラクティス(0289-4947)Vol.26, No.5, Page.557-562 (2009.09.15)
Abstract:「インスリン分泌障害」や「インスリン抵抗性」はメタボリックシンドロームや糖尿病に認められる重要な病態である。その評価のための新しく開発された次世代型(ベットサイド型)人工膵臓を用いたグルコースクランプ法とその標準化について概説した。糖尿病の病態を評価するためには,個々の患者のインスリン分泌能とインスリン抵抗性を定量的に把握する必要がある。その方法が,次世代型人工膵臓研究作業部会で検討され,高インスリン正常血糖クランプ法とその標準化プロトコールとしてまとめられた。本報では実例を示しながらその方法について詳しく紹介した。その中で,標準化プロトコールには,骨格筋を主体とした全身のインスリン感受性の評価と,グルコースクランプ法と経口ブドウ糖負荷試験の併用によるプロトコールが設定された。次世代型人工膵臓を用いる高インスリン正常血糖クランプ法とその標準化プロトコールは,今後多くの臨床や病態研究の分野で「インスリン抵抗性」の評価法として利用されると考えられる。
2. インタクトプロインスリン/インスリンモル比の特徴と臨床的意義(その2)―2型糖尿病患者における各種パラメータとの相関解析および経口血糖降下薬の影響
Author:河津捷二 (埼玉医大 病院 健康管理セ), 矢澤麻佐子, 今井康雄 (埼玉医大 総合医療セ 内分泌糖尿病内科), 堀江均, 久野義和, 小山雄平 (三菱化学メディエンス), 石田均, 小澤幸彦 (杏林大 医 内科学三), 鈴木清 (市立島田市民病院 臨床検査室), 岩本安彦, 佐倉宏 (東京女医大 糖尿病セ), 金澤康徳 (日本糖尿病財団), 河盛隆造, 内野泰 (順天堂大 医 内科学), 小林哲郎, 会田薫 (山梨大 医 第三内科), 伴野祥一 (群馬大 医 保健学科), 長坂昌一郎 (自治医大 医 内科学 内分泌代謝学部門), 松葉育郎 (松葉医院), 丸山太郎 (全社連 埼玉社会保険病院 内科), 税所芳史 (慶応大 医 内科学), 葛谷健 (藍野加齢医学研)
Source:糖尿病(0021-437X)Vol.52, No.7, Page.547-554 (2009.07.30):
3. インタクトプロインスリン/インスリンモル比の特徴と臨床的意義(その1)―基準値の設定と耐糖能障害における膵β細胞機能との関係―
Author:河津捷二 (埼玉医大 病院 健康管理セ), 矢澤麻佐子, 今井康雄 (埼玉医大 総合医療セ 内分泌糖尿病内科), 堀江均, 久野義和, 小山雄平 (三菱化学メディエンス), 石田均, 小澤幸彦 (杏林大 医 内科学三), 鈴木清 (市立島田市民病院 臨床検査室), 岩本安彦, 佐倉宏 (東京女医大 糖尿病セ), 金澤康徳 (日本糖尿病財団), 河盛隆造, 内野泰 (順天堂大 医 内科学 代謝内分泌学), 小林哲郎, 会田薫 (山梨大 医 第三内科), 伴野祥一 (群馬大 医 保健学科), 長坂昌一郎 (自治医大 医 内科学 内分泌代謝学部門), 松葉育郎 (松葉医院), 丸山太郎 (全社連 埼玉社会保険病院 内科), 税所芳史 (慶応大 医 内科学), 葛谷健 (藍野加齢医学研)
Source:糖尿病 (0021-437X):Vol.52, No.7, Page.537-545 (2009.07.30)
Abstract:化学発光免疫測定法を原理としたIntact‐Proinsulin Assay(MLT Research Ltd.)を用いて,早朝空腹時における血漿中インタクトプロインスリン/インスリンモル比(以下P/I比)の基準値とその臨床的有用性を検討した。正常耐糖能者群において,P/I比は肥満者(BMI≧25kg/m`2´)では有意に低値を示した。非肥満成人(30歳以上)の正常耐糖能者150例を対象に設定したP/I比の基準範囲は,0.04~0.31であった。このP/I比は,耐糖能の悪化の程度に従って有意に上昇し,糖尿病群の中でも空腹時血糖高値群は低値群に比して高値となり,さらに初期インスリン分泌能を示すInsulinogenic Indexと逆相関を示した。以上,早朝空腹時のP/I比はインスリン分泌能と密接な関係を有し,膵β細胞の疲弊ないしは機能低下の簡便な指標として利用できる可能性が示唆された。
4. 最新盤よくわかる血糖値を下げる基本の食事(主婦の友新実用BOOKS)
監修:松葉育郎、忍田聡子
Source:主婦の友社(2009/05)
-2008-
1. 中高年のための「体を動かす」簡単体操メニュー(セレクトBOOKS)
監修:松葉育郎、岩崎宏子小島のぞみ
Source:主婦の友社(2008/03)
-2007-
1. 高コレステロール・高中性脂肪を上手にコントロールする生活術-先輩患者さんの失敗・カン違いから学ぶ
著書:松葉育郎
Source:主婦の友社(2007/04)
2. D:糖尿病合併症 3 糖尿病神経障害
Author:松葉育郎 (松葉医院)
Source:診断と治療(0370-999X)Vol.95, 増刊号, Page.287-293 (2007.03.30)
Abstract:糖尿病神経障害の成因,病態,診断及び治療を概説した。成因ではポリオール代謝系の異常を挙げ,慢性の高血糖状態による末梢神経内へのソルビトールやフルクトースの蓄積,ミオイノシトールやcAMPの減少などが細胞膜のNa‐K‐ATPase活性を低下させる説を示した。検査と診断では定期的に検査を受け早期に発見することが大切で,必ず神経障害の有無や重症度を判断し,糖尿病神経障害に特有な症状や検査はないので多数の神経症状と検査結果を総合して診断を行う。スクリーニングに有用な検査はアキレス腱反射,振動覚,神経伝達速度,タッチテスト,心拍変動などの検査で,定期的検査により神経障害の発症と進展を早期かつ正確に診断できることを示した。本障害は主として知覚神経と自律神経が障害され,多発性神経障害,自律神経障害,単発性神経障害に分類される。神経障害の合併頻度は40.1%,自覚症状の発現頻度はしびれ感38%,冷感33.6%,感覚鈍麻17.7%,こむら返り40.4%,めまい27.2%,便通異常31.4%,発汗異常20.8%だった。アキレス腱反射異常率は50.8%,振動覚(内果)低下率は52.8%,下肢触覚異常率は29.6%だった。治療では血糖コントロールの改善が第一で,症状の軽い初期では血糖コントロールだけで改善できる場合もあるが,日常生活に支障があれば神経症状を起こしているソルビトールの産生を抑えるアルドース還元酵素阻害薬など薬物療法を行う。非ステロイド系消炎鎮痛薬は軽症例でのみ有効で,中等症以上では三環系抗うつ薬,抗けいれん薬,メキシレチンが有用である。中等度以上の有痛性神経障害に対してはイミプラミンやアミトリプチリン等の三環系抗うつ薬が適していた。重症例では皮膚への接触も不快感を伴うとう痛があり,不眠や反応性うつ病になる場合もあるが,向神経系ビタミン薬等と抗精神病との併用も有効と示唆した。
-2006-
1. 川崎市における糖尿病神経障害の実態調査
Author:詫摩哲郎(川崎糖尿病懇話会), 伊東克彦, 大野敦, 小花光夫, 久保田章, 沢丞, 鈴木竜司, 高橋裕昭, 栗田正, 半田みち子, 杢保敦子, 松葉育郎, 三川武彦, 齋藤宣彦
Source:糖尿病(0021-437X)49巻Suppl.1 PageS306(2006.04)
2. 人工膵臓による糖尿病のインスリン抵抗性の検討
Author:松葉育郎(松葉医院)
Source:糖尿病(0021-437X)49巻Suppl.1 PageS185(2006.04)
3. 糖尿病神経障害に関する実態調査の提案
Author:松葉育郎(松葉医院)
Source:神奈川医学会雑誌(0285-0680)33巻1号 Page21-22(2006.01)
4. 糖尿病を上手にコントロールする生活術-先輩患者さんの失敗・カン違いから学ぶ
著書:松葉育郎
Source:主婦の友社(2006/01)
-2005-
1. 「患者から学ぶ糖尿病スタッフ教育研究会」8年間の経過とその効果
Author:平尾節子(H・E・Cサイエンスクリニック), 松葉育郎, 三木裕子, 本多真, 武田浩, 和田幹子, 吉田征子, 土屋陽子, 平尾紘一
Source:糖尿病(0021-437X)48巻Suppl.2 PageS216(2005.04)
2. 自己注射・SMBG疑似体験が療養指導にもたらす意義
Author:和田幹子(日本看護協会 認定部), 平尾節子, 松葉育郎, 本多真, 三木裕子, 的場清和, 武田浩, 土屋陽子, 吉田征子, 平尾紘一
Source:糖尿病(0021-437X)48巻Suppl.2 PageS214(2005.04)
3. From DM Staffs 栄養指導室から 開業医における運動療法の取り組み 管理栄養士・健康運動指導士の資格を生かして
Author:金瀧ヒロミ(松葉医院), 福島のぞみ, 岩崎弘子, 田邊弘子, 黒田和子, 藤田直美, 高垣浜子, 倉林倫子, 松葉育郎
Source:プラクティス(0289-4947)22巻1号 Page102-104(2005.01)
-2004-
1. 人工膵臓によるインスリン分泌フィードバック機構の検討
Author:松葉育郎(松葉医院 内科)
Source:糖尿病(0021-437X)47巻Suppl.1 PageS152(2004.04)
2. 開業医における運動療法の取り組み 管理栄養士・健康運動指導士の資格を生かして
Author:金瀧ヒロミ(松葉医院 内科), 田邊弘子, 藤田直美, 倉林倫子, 松葉育郎
Source:糖尿病(0021-437X)47巻Suppl.1 PageS147(2004.04)
3. 神奈川県内科医学会員を対象とした生活習慣病診療の実態調査
Author:林洋(横浜赤十字病院 内科), 重松洋, 中島淳, 羽鳥裕, 松葉育郎, 塩田善朗, 関原久彦, 中山脩郎
Source:神奈川医学会雑誌(0285-0680)31巻1号 Page1-8(2004.01)
Abstract:高脂血症,高血圧症や糖尿病など生活習慣病診療ガイドラインの実地医家における浸透度およびその診療の実態について神奈川県内科医学会員を対象に郵送方式のアンケート調査を実施した.アンケートでは高脂血症・高血圧・糖尿病・各領域共通の4領域に分けて質問を行い,全会員1646名中401名(24.4%)から有効回答が得られた.その結果,生活習慣病の各ガイドラインの内容については比較的良く周知されていることが示唆された.また,ガイドラインを遵守する姿勢が大部分の回答者において認められた一方で,ガイドラインの薦める診療指針とは異なる診療が現実に行われている分野も少なからず認められた.以上より,生活習慣病の診療における現在の保険診療制度には未だ問題点が多いことが示唆され,今後の診療ガイドラインとそれに基づく実地臨床の質を恒常的に高める上でこのような実態調査は極めて有用であるものと考えられた
-2003-
1. 糖尿病治療の最前線 開業医にできる栄養・運動指導の実際
Author:松葉育郎(川崎市内科医会)
Source:日本臨床内科医会会誌(0914-9627)18巻3号 Page289(2003.09)
2. インスリン抵抗性改善薬ロシグリタゾン(RSG)の2型糖尿病患者に対する52週間長期投与試験
Author:松葉育郎(松葉医院), 菊池方利, 田中俊一, 小林正, 赤沼安夫
Source:糖尿病(0021-437X)46巻臨増 PageS276(2003.04)
3. 糖尿病を治す食事ブック-簡単カード式毎日の献立に困らない
吉田美香、監修松葉育郎
Source:主婦の友社(2003.04)
-2002-
1. 川崎市の医療機関における糖尿病患者の血糖自己測定の実施状況
Author:大野敦(川崎糖尿病懇話会), 植木彬夫, 大迫六郎, 小花光夫, 栗田正, 齋藤宣彦, 沢丞, 高橋裕昭, 詫摩哲郎, 田中洋一, 半田みち子, 松葉育郎
Source:川崎市医師会医学会誌(0914-5982)19巻 Page29-36(2002.08)
Abstract:病院医師128名と診療所医師320名を対象に,川崎地域の医療機関における血糖自己測定(SMBG)の実施状況についてアンケート調査した.有効回答(有効回答率)は各々49名(38.3%)と132名(41.3%)であった.SMBGを病院ではインスリン患者と未使用患者の両方に,診療所はインスリン患者のみに施行との回答が多かった.測定器は「グルテストエース」の利用が多数を占めた.2型糖尿病患者におけるSMBGの実施回数は月20~40回,20回迄の回答が多く,指導料の点数への不満は診療所の方が多かった.インスリン未使用患者に対するSMBGの実施回数は診療所の方が頻回で,両者とも治療に対する動機付けやコントロールの改善に役立ったと感じていた
2. 川崎糖尿病懇話会ホームページにおけるネットワーク症例検討会
Author:松葉育郎(松葉医院)
Source:神奈川医学会雑誌(0285-0680)29巻2号 Page168(2002.07)
3. 新しい形式の糖尿病医療スタッフ研修会の試みとその効果
Author:三木裕子(東京大学 小児科), 平尾節子, 松葉育郎, 土屋陽子, 本多真, 吉田征子, 若山利夫, 和田幹子, 平尾紘一
Source:糖尿病(0021-437X)45巻Suppl.2 PageS162(2002.04)
-2001-
1. 糖尿病療養指導士に関するアンケート調査
Author:大野敦(川崎糖尿病懇話会), 植木彬夫, 大迫六郎, 小花光夫, 栗田正, 斎藤宣彦, 沢丞, 高橋裕昭, 詫摩哲郎, 田中洋一, 田邊裕文, 半田みち子, 星昭行, 松葉育郎, 三倉亮平, 貴田岡正史
Source:川崎市医師会医学会誌(0914-5982)18巻 Page77-87(2001.08)
Abstract:第12回川崎糖尿病懇話会開催時に施行した糖尿病療養指導士に関するアンケート調査によると,糖尿病療養指導士の資格試験に興味のある者は日本糖尿病療養指導士(JCDE)および地域糖尿病療養指導士(LCDE)とも88.6%で,西東京地域での調査結果とほぼ一致していた.受験資格がある場合の受験希望ありは,JCDEが71.4%,LCDEが74.3%であった.受験に向けての研修プログラムへの参加希望ありは77.1%で,1回2時間×5回,土曜日開催希望が多かった.曜日別の開始希望時間は,平日:18時半・19時,土曜日:14・15時,日曜日:10時の回答が多かった
2. 糖尿病患者における高脂血症のフォローの現状 地域におけるアンケート調査
Author:大野敦(東京医科大学八王子医療センター), 植木彬夫, 高村宏, 原義人, 宮川高一, 松葉育郎
Source:プラクティス(0289-4947)18巻4号 Page419-422(2001.07)
Abstract:糖尿病診療に関心を持つ臨床医が,糖尿病を合併した高脂血症患者をどの様に管理しているかをアンケート調査を行った.高齢者への対応や冠動脈疾患のない糖尿病患者での薬物療法開始の目安の回答をみるかぎり,日本動脈硬化学会の高脂血症診療ガイドラインの診断基準値については厳しく感じている回答者が約半数みられた.食後高TG血症の診断や意義,低HDL-C血症の管理ならびにTCとTGが高い場合のスタチン系とフィブラート系の併用については,統一された臨床上のコンセンサスはない印象であった.今後特に戸惑いがある点を中心に,高脂血症についてのコンセンサスマニュアルの作成が必要と思われた
3. 私の選んだ常備薬 糖尿病治療薬-インスリン製剤
Author:松葉育郎(松葉医院)
Source:臨床と薬物治療(0913-7505)20巻3号 Page281(2001.03)
-2000-
1. 『糖尿病病診連携マニュアル(川崎市内)』の利用状況に関するアンケート調査
Author:大野敦, 植木彬夫, 大迫六郎, 小花光夫, 栗田正, 斎藤宣彦, 詫摩哲郎, 半田みち子, 松葉育郎, 三倉亮平, 川崎糖尿病懇話会
Source:糖尿病(0021-437X)43巻10号 Page918(2000.10)
2. 「糖尿病病診連携マニュアル(川崎市内)」の利用状況に関するアンケート調査
Author:大野敦(川崎糖尿病懇話会), 植木彬夫, 大迫六郎, 小花光夫, 栗田正, 斎藤宣彦, 高橋裕昭, 詫摩哲郎, 田中洋一, 田邊裕文, 半田みち子, 星昭行, 松葉育郎, 三倉亮平
Source:川崎市医師会医学会誌(0914-5982)17巻 Page138-143(2000.10)
Abstract:川崎糖尿病懇話会では,川崎市内の病院における糖尿病患者の受入状況に関するアンケート調査を行い,それに基づいて「糖尿病病診連携マニュアル(川崎市内)」を作成した.平成11年度版への改訂を前に,平成8年度版の利用状況について川崎市内科医会ならびに川崎市外科医会の会員を対象に,4項目からなるアンケート調査を行い,その結果を報告した.なお,回答は164名より得た.マニュアルの利用者は有効回答者の18.8%で,利用目的は「血糖コントロール目的」と「教育目的」がほぼ同数であり,病状安定時の逆紹介率も良好であった.特定の病院に限らず,患者の希望する病院へ紹介する医師が多く,退院後の患者へのコントロール状況からみて,紹介先に対する満足度も高かった.マニュアル改訂時の改良点として,眼科・透析施設の有無,および主に勧めている自己血糖測定器名の追加記載を希望したものは,約60~80%であった
3. 【21世紀の目指す糖尿病ケア】 川崎市における糖尿病患者の医療連携推進のための情報公開の試みと問題点
Author:大野敦(川崎糖尿病懇話会), 植木彬夫, 大迫六郎, 小花光夫, 栗田正, 斎藤宣彦, 詫摩哲郎, 半田みち子, 松葉育郎, 三倉亮平
Source:糖尿病(0021-437X)43巻Suppl.1 Page36(2000.04)
-1999-
1. 川崎市における眼科診療所との糖尿病患者の医療連携の試み(第2報)
Author:大野敦(川崎糖尿病懇話会), 植木彬夫, 大迫六郎, 小花光夫, 栗田正, 斎藤宣彦, 高橋裕昭, 詫摩哲郎, 田中洋一, 田邊裕文, 半田みち子, 星昭行, 松葉育郎, 三倉亮平
Source:川崎市医師会医学会誌(0914-5982)16巻 Page110-115(1999.09)
2. 川崎市における糖尿病患者の医療連携の新しい試み
Author:松葉育郎(川崎糖尿病懇話会), 大野敦, 植木彬夫, 大迫六郎, 小花光夫, 栗田正, 斎藤宣彦, 詫摩哲郎, 半田みち子, 三倉亮平
Source:糖尿病(0021-437X)42巻Suppl.1 PageS188(1999.04)
-1998-
1. どうしてカットされるの 保険審査への疑問 2 GAD抗体価精密測定
Author:松葉育郎 (松葉医院)
Source:メディカル朝日(0919-7818)Vol.27, No.11, Page.50-51 (1998.11)
Abstract:抗グルタミン酸脱炭酸酵素抗体(抗GAD抗体)は糖尿病のインシュリン依存性のマーカーと有効であり,厚生省もGAD抗体価精密測定を保険適用としている。しかしその適用はインシュリン依存型糖尿病の診断に限定されている。抗GAD抗体はインシュリン非依存性糖尿病にも出現する。抗GAD抗体の臨床的応用と保険診療上の問題点について述べた。
2. 川崎市における糖尿病患者の病診連携の試み 糖尿病病診連携マニュアル作成の経緯
Author:大野敦(川崎糖尿病懇話会), 植木彬夫, 大迫六郎, 小花光夫, 栗田正, 斎藤宣彦, 高橋裕昭, 詫摩哲郎, 田中洋一, 田邊裕文, 半田みち子, 星昭行, 松葉育郎, 三倉亮平
Source:川崎市医師会医学会誌(0914-5982)15巻 Page138-144(1998.09)
論文種類:原著論文
3. 糖尿病透析患者における内科と透析施設の連携を探る 川崎市の透析施設における糖尿病患者紹介時の希望についてのアンケート調査より
Author:大野敦(総合新川橋病院), 松葉育郎, 小花光夫, 他
Source:プラクティス(0289-4947)15巻2号 Page189-194(1998.03)
Abstract:糖尿病患者の受け入れ状況に関するアンケートを依頼し,21施設より回答を得た. 1)糖尿病の末期腎不全患者は,遅くとも血清クレアチニンが5mg/dlを超えたら送って欲しいとの回答が多かった. 2)紹介時の情報として10施設以上が特に欲しいと回答した項目は,糖尿病の病型,血糖値,HbA1c,血清尿素窒素・クレアチニン,食事の指示エネルギー,糖尿病の治療歴であった. 3)入院が必要な時に自院に入院可能が過半数を超え,関連病院にいつでも送れるが約1/4であった. 4)透析施設と内科の連携では,腎臓専門医と糖尿病専門医はもっと早期に連携をとるべきとの意見が多数みられた
-1997-
1. 【糖尿病】 患者教育,患者管理,教育入院 糖尿病家族への生活指導,家族計画
Author:松葉育郎(松葉医院)
Source:日本臨床(0047-1852)55巻増刊 糖尿病 (2) Page402-407(1997.11)
2. 糖尿病患者の眼科診療所との病診連携を探る 川崎市の眼科医院に対する糖尿病の病診・診診連携に関するアンケート調査より
Author:大野敦(総合新川橋病院), 松葉育郎, 高橋裕昭, 他
Source:プラクティス(0289-4947)14巻6号 Page630-634(1997.11)
Abstract:1)新患紹介時に欲しい情報としては,血糖値・HbA1c・糖尿病の推定罹病期間を選んだ者が多く,このうち血糖値とHbA1cは定期フォロー時にも希望者が多かった. 2)血糖のコントロール状況を知る方法としては,患者に血糖値ないしHbA1c値を聞く,糖尿病手帳を見るの順に多かった. 3)自院で診察する網膜症の程度が重症になるにつれて,回答者の年齢,臨床経験,開業年数の平均値は低くなり,男の割合が多かった.また,蛍光眼底検査や光凝固療法を施行する者は,いずれも診察する網膜症の程度を増殖網膜症までとしていた. 4)眼科と内科の病診・診診連携に関しては,内科サイドよりもっと眼科受診を勧めて欲しいとの要望が多くみられた
3. 川崎市における糖尿病患者の病診連携の試み 糖尿病病診連携マニュアル作成の経緯
Author:大野敦 (明徳会 総合新川橋病院), 松葉育郎 (川崎市松葉医院)
Source:プラクティス (0289-4947)Vol.14, No.6, Page.655 (1997.11)
4. 気管支内腔発生扁平上皮癌に対するYAGレーザー無効例と有効例
Author:中岡康(ナカオカクリニック), 松葉育郎, 清水浩, 他
Source:川崎市医師会医学会誌(0914-5982)14巻 Page89-96(1997.09)
Abstract:1)気管支内腔発生肺癌を今年度は,2例(65歳男,65歳男)経験した.主訴はいずれも血痰であった. 2)いずれも中分化型扁平上皮癌であった. 3)1例は,レーザー治療に限界があったため外科的切除を行った.もう1例は極めて有効で,腫瘍が肉眼的に消失してしまい,手術を拒否された
5. 川崎市における糖尿病の病診連携マニュアル作成の試み
Author:松葉育郎(川崎糖尿病懇話会), 他
Source:糖尿病(0021-437X)40巻Suppl.1 Page325(1997.04)
6. 簡易型神経伝導速度測定器(ニューロテスター)の臨床使用
Author:松葉育郎(松葉医院), 田邊弘子, 柴田ゆかり, 他
Source:プラクティス(0289-4947)14巻1号 Page83-88(1997.01)
論文種類:原著論文
Abstract:簡易型神経伝導速度測定器(ニューロテスター)を使用してNIDDM,正常健常者を対象に神経伝導速度を正中神経,尺骨神経にて測定した.糖尿病患者では罹病期間5年以内から早期に正常健常者に比較して有意にMCV,SCV共に低下していた.従来の筋電計による検査と異なり,小型化されたため外来などでも簡単に測定できる利便性に優れた特徴をもち,広く一般臨床の場で活用できる.糖尿病性神経障害を早期にとらえ経過を観察する手段として簡易型神経伝導速度測定器(ニューロテスター)が広く臨床の場で利用され,神経障害の発現及び進展の阻止に寄与することを期待する
-1995-
1. 糖尿病食事療法の新しい動向 宅配食による食事指導の有用性
Author:松葉育郎(松葉医院)
Source:プラクティス(0289-4947)12巻4号 Page373-376(1995.07)
-1994-
1. IDDM,NIDDMおよび健常者における抗GAD抗体の測定 多施設における検討
Aothor:松葉育郎 (松葉医院), 鶴岡明, 池田義雄 (東京慈恵会医大), 川崎英二, 長瀧重信 (長崎大 医), 豊田隆謙 (東北大 医), 一色玄 (大阪市大 医)
Source:プラクティス (0289-4947)Vol.11, No.3, Page.274-278 (1994.05)
Abstract:全国15施設の参加を得て,抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)抗体測定キットを使用し,インスリン依存型糖尿病(IDDM),インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)および健常者の抗GAD抗体を測定し,その出現率について検討した。抗GAD抗体はIDDM(特に1年以内)患者に高率に出現し,NIDDMおよび健常者との間には明確な差異を認めた。これにより抗GAD抗体の測定はIDDMの診断に有用なことを明らかにした。また,NIDDM患者の一部においても抗GAD抗体の出現を見たことから今後,NIDDMと診断された症例の病態を詳しく知る上で,特にそのインスリン依存性のマーカーとしての臨床応用の期待できることを示した
2. IDDM,NIDDMおよび健常者における抗GAD抗体の測定 多施設における検討
Author:松葉育郎(松葉医院), 鶴岡明, 川崎英二, 他
Source:プラクティス(0289-4947)11巻3号 Page274-278(1994.05)
Abstract:全国15施設の参加を得て,抗GAD抗体測定キット(リップAnti-GADヘキスト)を使用し,IDDM, NIDDMおよび健常者の抗GAD抗体を測定し,その出現率について検討した。抗GAD抗体はIDDM(特に1年以内)患者に高率に出現し,NIDDMおよび健常者との間には明確な差異を認めた。これにより抗GAD抗体の測定はIDDMの診断に有用なことを明らかにした。また,NIDDM患者の一部においても抗GAD抗体の出現を見たことから今後,NIDDMと診断された症例の病態を詳しく知る上で,特にそのインスリン依存性のマーカーとしての臨床応用の期待できることを示した
3. IDDM成因の分子生物学的アプローチ 自己抗原 GADを中心に
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学), 他
Source:糖尿病(0021-437X)37巻Suppl.1 Page198(1994.04)
4. 抗GAD抗体測定用RIAキット(リップAnti‐GADヘキスト)の基礎的検討
Author:山口晃生, 水島優子, 渡辺博 (ヘキストジャパン), 石毛英幸, 山根良太 (ヤマサ醤油), 長瀧重信 (長崎大 医), 鶴岡明 (東京慈恵会医大 柏病院), 松葉育郎 (松葉病院), 池田重雄 (東京慈恵会医大 健康医学セ)
Source:医学と薬学 (0389-3898)Vol.31, No.2, Page.419-431 (1994.02)
Abstract:抗グルタミン酸脱炭酸酵素(I)抗体測定用ラジオイムノアッセイキット(リップAnti‐GADヘキスト)の使用に際して重要となる測定性能を中心に報告した。その結果,抗I抗体の4から256units/mlで抗体力価測定が可能であった。測定精度は測定範囲内では測定内再現性が2.4~5.1%,日差再現性が3.5~8.9%で良好であった
-1993-
1. インスリン依存型糖尿病におけるグルタミン酸脱炭酸酵素抗体(GAD-Ab)と膵島細胞抗体(ICA)との関係
Author:鶴岡明(東京慈恵会医科大学 第3内科), 松葉育郎, 尾形研二, 他
Source:糖尿病(0021-437X)36巻12号 Page903-908(1993.12)
Abstract:ラジオイムノアッセイ(RIA)を用いたGAD-Abの新しい測定法にて,IDDMにおけるこの抗体の出現率を求め,ICAと比較した。対象血清は,IDDM 35名である。GAD-Abは,35名中17名に陽性であった。GAD-Abの出現率は,発症1年以内60.0%(平均),1年から3年で50.0%,3年から5年で62.5%,5年から10年で40.0%,10年以上で37.5%であった。GAD-Ab高抗体価でのICA陽性率が高く,ICAとの相関を認めた。GAD-AbはICAと同様にIDDMの自己抗体として有用である
2. ラボ直結の端末で患者指導
Author:松葉育郎(松葉医院)
Source:保険医の臨床(0910-7169) 臨増 第1回 日常診療経験交流会 Page19-20(1993.09)
3. ラット`125´I‐GADを抗原としたIDDM患者血清中の抗GAD抗体検出法の開発
Author:中川啓, 山田和恵, 松葉尚子, 中嶋聡子, 渡辺博, 尾形研二 (ヘキストジャパン), 松葉育郎 (松葉医院), 池田義雄 (東京慈恵会医大)
Source:糖尿病 (0021-437X)Vol.36, No.7, Page.523-530 (1993.07)
4. 抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)抗体陽性糖尿病におけるインスリン依存度の検討
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科), 他
Source:糖尿病(0021-437X)36巻Suppl.1 Page265(1993.04)
5. NIDDMのインスリン導入(3)
Author:松葉育郎(松葉医院)
Source:保険医の臨床(0910-7169) 臨増 第9回医師およびメディカルスタッフ Page16-23(1993.02)
論文種類:原著論文
6. 糖尿病 診断・治療の最新アプローチ 糖尿病の治療 特に血糖コントロール改善の具体策について
Author:永田直一 (防衛医大), 池田義雄 (東京慈恵会医大), 松岡健平 (東京都済生会 中央病院), 松葉育郎 (松葉医院)
Source:Med Pract (0910-1551)Vol.10, No.1, Page.43-61 (1993.01)
-1992-
1. 現代糖尿病治療をめぐる諸問題 血糖コントロールの目標と方法 何のために,どのような手段をとるか
Author:松葉育郎(松葉医院), 池田義雄
Source:治療(0022-5207)74巻1号 Page21-27(1992.01)
論文種類:原著論文
-1991-
1. 鉄欠乏性貧血を合併した遺伝性楕円状赤血球症の1例
Author:松葉育郎(総合川崎臨港病院), 他
Source:神奈川医学会雑誌(0285-0680)18巻2号 Page258-259(1991.07)
2. 老齢婦人の肝腎嚢胞の1例
Author:渡辺嘉久(総合川崎臨港病院), 岡田信之, 松葉育郎, 他
Source:川崎市医師会医学会誌(0914-5982)8巻 Page57-62(1991.07)
論文種類:原著論文/症例報告
3. 超音波内視鏡が診断上有用であった膵癌の1例
Author:岡田信之(総合川崎臨港病院), 松葉育郎, 渡辺嘉久, 他
Source:川崎市医師会医学会誌(0914-5982)8巻 Page71-75(1991.07)
論文種類:原著論文/症例報告
4. 1年間のノボペン2-ペンフィル30R注射療法による糖尿病治療の評価
Author:松葉育郎(総合川崎臨港病院), 他
Source:糖尿病(0021-437X)34巻Suppl.1 Page210(1991.04)
-1990-
1. 糖尿病 治療計画のプログラム,患者教育,教育入院 糖尿病家族への生活指導,家族計画
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科), 池田義雄
Source:日本臨床(0047-1852)48巻増刊 糖尿病 上 Page842-847(1990.12)
論文種類:原著論文
2. MRIによる診断的応用
Author:松葉育郎(総合川崎臨港病院), 岡田信之, 渡辺嘉久
Source:川崎市医師会医学会誌(0914-5982)7巻 Page135-139(1990.07)
論文種類:原著論文
3. 糖尿病発症経過が異なる一卵性双生児
Author:三浦順子, 鶴岡明, 三村明, 佐々木敬, 松葉育郎, 横山淳一, 阪本要一, 池田義雄 (東京慈恵会医大)
Source:Diabetes J (0303-6057)Vol.18, No.2, Page.69-72 (1990.06)
Abstract:兄は31歳時に口渇,多尿,体重減少の症状で発症,弟は33歳に糖尿病ケトアシドーシスで発症した。兄弟は26歳以後別居しており,ヒト白血球抗原は両者ともAw24,Bw35,Cw1,DR4であった。本症例は同一の遺伝因子を持ちながらその発症経過およびすい島細胞膜抗体(ICSA)出現時期に違いを認めた。インシュリン依存型糖尿病の発症様式及び進展に環境因子も重要であることを示唆した
4. 糖尿病のマネージメント 注射によらないインスリン投与ルート
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科)
Source:臨床消化器内科(0911-601X)別冊 Chronic Disease 1 Page107-109(1990.01)
論文種類:原著論文
-1989-
1. ハムスターインスリノーマ(In‐111RI)を用いたすい島細胞質抗体の検討
Author:松葉育郎, 鶴岡明, 蔵田英明, 種瀬富男, 池田義雄 (東京慈恵会医大)
Source:糖尿病 (0021-437X)Vol.32, No.8, Page.567-572 (1989.08)
2. 糖尿病と肺結核の合併について
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科), 他
Source:糖尿病(0021-437X)32巻8号 Page624(1989.08)
3. 新しい経皮インスリン投与法の試み イオントフォレーシスの糖尿病治療への可能性
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科), 根本昌実, 野村幸史, 他
Source:糖尿病治療研究会報(0911-1867)9巻 Page34-37(1989.04)
論文種類:原著論文
4. インスリノーマ細胞株(In-111)を用いた膵島細胞質抗体の検討
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科), 他
Source:日本内分泌学会雑誌(0029-0661)65巻4号 Page413(1989.04)
5. 1型(インスリン依存性)糖尿病患者における培養インスリノーマ細胞に対する島細胞膜抗体(英語)
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科), 鶴岡明, 根本昌実, 他
Source:Jikeikai Medical Journal(0021-6968)36巻1号 Page63-70(1989.03)
論文種類:原著論文
Abstract:発病年齢6~52歳の男39例,女44例,計83例の1型(インスリン依存性)糖尿病患者に島細胞膜抗体(ICSA)に対する新しいmicrowell間接免疫蛍光法を実施した.このアッセイはハムスターのインスリノーマ細胞系(In-111)に対する抗体結合を用いて,ICSA価を定量的に測定するもので,多数の検体の分析が可能であった.ICSA価が1:4より高い陽性の免疫蛍光を示したものは83例中49例(59%)で,性別では女性の方が男性より陽性者が多かった.ICSA価は1:4から1:256に分布し,中央値は発病後15年までは1:4から1:16にあった.IDDMと診断後1年以内の患者8例のICSA価を追跡したところ,常に陽性であった5例の患者の価は,価が減少して陰性になった他の3例の患者のそれより高かった.この新しい定量的アッセイはICSA発見の非常に有力な方法であることが認められた
6. イオントフォレーシスによるインスリン投与の試み
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科), 他
Source:糖尿病(0021-437X)32巻Suppl.1 Page168(1989.03)
-1988-
1. 糖尿病患者におけるEar Lobe Crease (ELC)に関する研究
Author:三村明(東京慈恵会医科大学 第3内科), 松葉育郎, 小笹春樹, 他
Source:プラクティス(0289-4947)5巻2号 Page261-264(1988.04)
Abstract:糖尿病患者と健常者のELCの出現頻度を調べ,比較検討をした.健常者のELCの頻度は8.5%で,加齢により増加傾向を示すが,性差はなかった.糖尿病患者のELCの頻度は30.4%,加齢により有意に増加し,男性により多くみられた.糖尿病患者のELC出現と,虚血性心疾患,高血圧症,および喫煙との関連を認めた.また,ELCの成因に基礎疾患として糖尿病の関与もありうることを示唆した
-1987-
1. 1型糖尿病における膵島細胞膜抗体に関する研究
Author:松葉育郎(国立療養所東栃木病院), 他
Source:医療(0021-1699)41巻増刊1 Page256(1987.09)
2. 〔糖尿病 合併症を中心に〕糖尿病治療の将来
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科), 三村明, 池田義雄
Source:カレントテラピー(0287-8445)5巻7号 Page1071-1074(1987.07)
論文種類:原著論文
3. サイクロスポリン投与NODマウスひ細胞移入によるInsulitis抑制効果
Author:森豊, 松葉育郎, 鶴岡明, 佐々木温子, 池田義雄 (東京慈恵会医大), 須甲松信, 信田隆夫 (国立相模原病院), 奥平博一 (東大 医), 西村正彦 (浜松医大 医 実験動物施設)
Source:糖尿病 (0021-437X)Vol.30, No.2, Page.113-119 (1987.02)
-1986-
1. サイクロスポリン投与NODマウスのすいリンパ球サブセットの解析
Author:森豊, 松葉育郎, 佐々木温子, 種瀬富男, 池田義男 (東京慈恵会医大), 須甲松信, 信太隆夫 (国立相模原病院), 奥平博一 (東大医), 西村正彦 (浜松医大医・動物実験施設)
Source:糖尿病 (0021-437X)Vol.29, No.6, Page.543-546 (1986.06)
2. 糖尿病における細胞性免疫学的研究 糖尿病のヒト膵島B細胞株に対する白血球遊走阻止試験
Author:森豊(東京慈恵会医科大学 第3内科), 松葉育郎, 鶴岡明, 他
Source:糖尿病(0021-437X)29巻5号 Page417-424(1986.05)
Abstract:IDDM患者,NIDDM患者,正常健常者に対しヒト膵島B細胞株(JHPI-1)に対する白血球遊走阻止試験(LMT)を行った.さらにIDDM患者についてICCA(膵島細胞質抗体), ICSA(膵島細胞膜抗体)との関連について検討した.正常健常者17名,NIDDM患者34名の白血球遊走指数(M.I.)は100.0±8.5, 98.3±7.9%(mean±S.D.)であった.一方ICCAまたはICSA陽性のIDDM患者,ICCA, ICSAともに陰性のIDDM患者のM.I.は各々85.4±6.9%,89.1±10.9%であり正常健常者に比較して有意な抑制を認めた(P<0.01).ICCAまたはICSA陽性のIDDM患者とICCA, ICSAともに陰性のIDDM患者の間にはM.I.に有意差はなかった.またM.I.と性,発症年齢,罹病期間などとの間にも有意な関係を認めなかった
3. NODマウス(Non‐Obese Diabetic Mouse)に対するサイクロスポリン治療
Author:森豊, 横山淳一, 松葉育郎, 鶴岡明, 池田義雄 (東京慈恵会医大), 須甲松信, 信田隆夫 (国立相模原病院), 奥平博一 (東大医), 西村正彦 (浜松医大医・動物実験施設)
Source:糖尿病 (0021-437X)Vol.29, No.4, Page.361-367 (1986.04)
4. マイクロプレートを使用した新しい膵島細胞膜抗体(ICSA)の検出法の開発
Author:鶴岡明(東京慈恵会医科大学), 松葉育郎, 森豊
Source:糖尿病(0021-437X)29巻4号 Page347-351(1986.04)
Abstract:膵島細胞膜抗体(Islet cell surface antibodies:ICSA)を,より簡便に検出できるマイクロプレートを使用した間接蛍光抗体法を開発した.この新しい方法を従来の方法(Tube法)と比較し,その再現性について検討した.抗原側細胞として,ヒト膵島B細胞株(JHPI-1)の単層培養系を用いた.JHPI-1を96穴マイクロプレートにて使用前16~48時間培養し,単層培養系を作製する.これに4倍希釈された血清を入れ,37°C 1時間インキュベート後,20倍希釈したFITC標識抗ヒト家兎血清を加えた.洗浄後,落射型蛍光装置付き倒立顕微鏡にてICSAを検出した.この方法は従来の浮遊細胞を用いるLernmarkの原法に準じたICSAの検出の結果との比較にて,両者の間には,良好な相関を認めた(p<0.01).この方法における検出者間およびアッセイ間における再現性は極めて良好であった(p<0.01).なお本法によるIDDM患者101名中のICSA陽性者は39名に認められ,その出現率は38.6%であった
5. インスリン依存性糖尿病の成因に関する研究 膵島細胞膜抗体の認識する抗原の検討
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科), 中村富美男, 白沢信行, 他
Source:糖尿病(0021-437X)29巻3号 Page261-265(1986.03)
Abstract:抗原側細胞としてヒト膵島B細胞クローン(JHPI-1)をから調製されたNP-40 lysatesを,Laemmliらの方法によるSDS-polyacrylamide gel electrophoresis (SDS-PAGE)により電気泳動を施行した.さらに,Western-Blotting法により,gelから蛋白成分を,nitrocellulose membraneに転写した.さらに,この転写nitrocellulose membraneを,インスリン依存性糖尿病の患者血清中に出現する膵島細胞膜抗体陽性血清,正常健常者血清それぞれを第一次抗体として使用したBiotin-Avidin法による酵素抗体染色を施行した.その結果,前者では分子量120,000, 80,000, 64,000 42,000, 34,000, 27,000の6本のbandが認められた.一方,後者では,bandは1本も得られなかった.従来のヒト膵島を使用した報告と同様に,分子量64,000の抗原が認められ,JHPI-1がこの抗原を表現していた
-1985-
1. 間接けい光抗体法と間接ロゼット形成法によるICSA測定の比較検討
Author:松葉育郎, 鶴岡明, 森豊, 佐々木温子, 石井賢治, 山田治男, 種瀬富男, 池田義雄 (東京慈恵会医大)
Source:糖尿病 (0021-437X)Vol.28, No.11, Page.1247-1251 (1985.11)
2. 酵素免疫測定法(ELISA)によるすい島細胞膜抗体(ICSA)の測定法とその臨床応用
Author:鶴岡明, 松葉育郎, 森豊, 佐々木温子, 石井賢治, 山田治男, 種瀬富男, 石川博, 池田義雄 (東京慈恵会医大)
Source:糖尿病(0021-437X)Vol.28, No.11, Page.1221-1227 (1985.11)
3. サイクロスポリンによるNODマウスの発症予防効果に関する研究
Author:森豊, 松葉育郎, 山田治男, 種瀬富男, 池田善男 (東京慈恵会医大), 須甲松信, 信田隆夫 (国立相模原病院), 奥平博一 (東大医), 西村正彦 (浜松医大実験動物施設)
Source:糖尿病 (0021-437X)Vol.28, No.10, Page.1167-1170 (1985.10)
4. インスリン依存型糖尿病の成因に関する研究 間接ケイ光抗体法と`125´I‐protein A法によるICSA測定の比較検討
Author:松葉育郎, 鶴岡明, 森豊, 佐々木温子, 種瀬富男, 石川博, 池田善男 (東京慈恵会医大), 平田幸正, 大河原久子 (東京女医大糖尿病セ)
Source:糖尿病 (0021-437X)Vol.28, No.10, Page.1131-1136 (1985.10)
Abstract:膵島細胞抗体(ICSA)の検出について,主に間接蛍光抗体法(IF)と125I-protein A binding assayの比較検討を行った.抗原側細胞は,ラットの分散膵島細胞およびヒト膵島B細胞クローン(JHPI-1)を使用した.間接蛍光抗体法を用いた検討では,ラットおよびJHPI-1細胞いずれにおいても,生細胞と固定細胞両者間に,有意な相関が認められた(p<0.05).固定操作により,ラットでは,著しく蛍光陽性細胞比が低下した.しかも,固定によりラットとJHPI-1細胞の相関は失われた.125I-protein A binding assayでは,JHPI-1細胞の固定細胞と生細胞両者間に,有意な相関が認められた(p<0.01).蛍光陽性細胞比と125I-protein A binding assayによるICSAの測定結果を比較すると,ラットおよびJHPI-1細胞いずれにおいても,両法の原法には,有意な相関が認められなかった.これらの両測定によるICSAの力価決定には,解離が認められた
5. SIADH,緊張性瞳孔,麻痺性イレウスなどを呈した急性多発性根神経炎
Author:栗田正(東京慈恵会医科大学), 松葉育郎, 浅野次義
Source:神経内科(0386-9709)23巻2号 Page185-187(1985.08)
Abstract:55歳女,SIADHとともに緊張性瞳孔,麻痺性イレウス,起立性低血圧などの多彩な自律神経症状,およびWolff-Parkinson-White (WPW)症候群を合併した
6. ヒト膵島B細胞クローンを用いた膵島細胞膜抗体の検討
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学), 鶴岡明, 森豊
Source:糖尿病(0021-437X)28巻8号 Page927-933(1985.08)
Abstract:ヒトの胎児膵由来であるB細胞クローン(JHPI-1)を抗原側細胞として,間接蛍光抗体法,125I-protein Aによるradioligand assayによりインスリン依存型糖尿病(IDDM)患者血清中の膵島細胞膜抗体(ICSA)の測定を行った.原法に従ったラットあるいはマウスの分散膵島細胞を抗原側細胞とした成績と比較検討した.間接蛍光抗体法を用いた検討では,ラットあるいはマウスの分散膵島細胞で陽性と判定された患者血清は,すべてJHPI-1細胞でも陽性を示した.また,正常健常者血清で陰性を示した全例は,JHPI-1細胞でも陰性を示した.一方,ラットあるいはマウスで陰性と判定されたIDDM患者血清の中に,JHPI-1細胞で陽性を示した症例が認められた.また,125I-protein Aによるradioligand assayでも,ラットおよびマウスと良好な相関を示し,かつJHPI-1細胞の方が高い125I-protein A activityを示した.ヒトの胎児膵由来であるB細胞クローンが,ラットおよびマウスの分散膵島細胞と同様にICSA検出の抗原側細胞となり得ること,またヒトにおいて種属特異性の高いICSAが存在することが考えられた
7. ヒト膵島A細胞株 グルカゴン分泌を中心として
Author:山田治男(東京慈恵会医科大学 第3内科), 松葉育郎, 池田義雄
Source:ホルモンと臨床(0045-7167)33巻3号 Page197-201(1985.03)
論文種類:原著論文
8. 示唆される糖尿病の予知 膵島抗体で自己免疫現象を証明
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 内科)
Source:Modern Medicine(0386-9741)14巻3号 Page57(1985.03)
論文種類:原著論文
-1984-
1. ヒト膵島細胞のクローン化
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 第3内科)
Source:糖尿病(0021-437X)27巻12号 Page1347-1349(1984.12)
論文種類:原著論文
2. ヒト膵島B細胞株(JHPI-1)を用いた膵島抗体の検出法
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学), 阿部正和
Source:Diabetes Journal(糖尿病と代謝)(0303-6057)12巻2号 Page94-96(1984.06)
論文種類:原著論文
3. ラット摘出すいかん流実験におけるぶどう糖およびアルギニン刺激のインスリン・グルカゴン分泌に対するメチレンブルーの効果
Author:種瀬富男, 成宮学, 山田治男, 松葉育郎, 鶴岡明, 佐々木敬, 森豊, 池田義雄, 阿部正和 (東京慈恵会医大)
Source:日本内分泌学会雑誌 (0029-0661)Vol.60, No.6, Page.729-737 (1984.06)
4. ヒトすい島細胞株の樹立法
Author:松葉育郎, 阿部正和, 石川博 (東京慈恵会医大)
Source:病態生理 (0286-2190)Vol.3, No.3, Page.219-222 (1984.03)
論文種類:原著論文
5. ICSAのHeterogeneityに関する研究
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学)
Source:糖尿病(0021-437X)27巻3号 Page313(1984.03)
6. ヒト膵島細胞のクローン化
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学)
Source:糖尿病(0021-437X)27巻3号 Page212-213(1984.03)
-1983-
1. ヒト膵島B細胞株は膵島抗体の検出に抗原側細胞となりうるか?
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学)
Source:日本内分泌学会雑誌(0029-0661)59巻増刊 Page1407(1983.09)
2. ヒト膵島細胞株の樹立とその臨床応用
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学)
Source:東京慈恵会医科大学雑誌(0375-9172)98巻5号 Page738-747(1983.09)
論文種類:原著論文
Abstract:ヒト正常膵より作成した培養系よりmodified Rose’s chamberを使用して,膵島を構成する主な細胞系,A, BおよびD細胞それぞれよりなるcloneを作成することに成功し,これらのcloneを用いて各種の検討を行った.1) B細胞株は球形を呈し,A細胞株は2方向性の突起を伸ばしており,D細胞株は突起を豊富に有しており,形はnerve-likeであった.線維芽様細胞の混入は全く認めず,均一性を認めた.2)各膵島細胞株は単一の膵ホルモンを培養液中に放出しており,B細胞株は比較的高いインスリン分泌能を有した.3)ブドウ糖のホルモン分密に与える影響は,B細胞株およびD細胞株では用量反応的に促進効果を示した.A細胞株ではブドウ糖濃度0.65 mMでグルカゴン分泌は最大となり,ブドウ糖濃度の上昇に伴い分泌は抑制され,5.5 mM以上の濃度では完全に抑制された.4)膵島細胞膜抗体の検出法に関して,従来の方法にかわり,B細胞株が抗原側として使用し得る
3. 固定化細胞におけるヒト膵B細胞株化細胞とラット膵島単離細胞間における膵島細胞膜抗体の定性と定量の比較
Author:大河原久子(東京女子医科大学附属糖尿病センター), 松葉育郎, 町山悦子
Source:医学のあゆみ(0039-2359)125巻9号 Page794-796(1983.05)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病血清中の膵島細胞膜抗体(ICSA)を定量した.抗原側細胞としてヒト膵細胞株化細胞を用いた場合の125I-protein A結合活性はラット膵島単離細胞を用いた場合より高い傾向を示した.患者血清におけるICSAの定性反応を抗原側細胞でみると,抗原の固定化細胞におけるICSAの定性反応陽性細胞数はヒト膵B細胞株化細胞を用いた方がラット膵島単離細胞を用いたときより高かった.両細胞を抗原側に用いたときのICSA定性陽性細胞数と125I-protein A結合活性との間に相関は認められなかった
4. インスリン分泌におけるS-100蛋白の役割
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学)
Source:日本内分泌学会雑誌(0029-0661)59巻4号 Page450(1983.04)
-1982-
1. ヒト,膵ラ氏島細胞株の樹立とその機能的特徴
Author:阿部正和(東京慈恵会医科大学), 松葉育郎, 石井賢治
Source:Diabetes Journal(糖尿病と代謝)(0303-6057)10巻4号 Page137-145(1982.12)
論文種類:原著論文
2. 成人膵臓の単層培養(英語)
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 内科), 鶴岡明, 佐々木敬
Source:Jikeikai Medical Journal(0021-6968)29巻3号 Page317-323(1982.09)
論文種類:原著論文
Abstract:成人の胃膵臓切除手術の際に得た膵臓からランゲルハンス島を単離し,膵臓10gから約5×103島が得られた.光顕観察によって,島は主としてB細胞とA細胞より成ることが認められた.酵素消化した膵臓は島細胞より成り,外分泌細胞は組織培養中に生存していた.生活力のある細胞群が24時間内に皿の底に付着し,培養3日には広がって敷石状の上皮細胞層を形成した.島細胞が単層培養中に3週間生残っていることは,島分離法を用いずに,形態学的に証明された.インスリンの放出は,培養3日に確認され,グルコース濃度が2.7mMから11.1mMに上昇すると,約2.4倍に増加した
3. ヒト膵島B細胞株を用いたラ島細胞膜抗体の検出
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学)
Source:日本内分泌学会雑誌(0029-0661)58巻増刊 Page1190(1982.09)
4. 国産組織培養用シャーレ新製品の試験例
Author:新井潤一郎(東京慈恵会医科大学), 松葉育郎, 山本茂博
Source:組織培養(0386-1791)8巻8号 Page313-315(1982.07)
論文種類:原著論文
5. グルカゴン分泌性の人膵細胞由来clonal strainの確立(英語)
Author:松葉育郎(東京慈恵会医科大学 内科), 石井賢治, 宇都宮一典
Source:Jikeikai Medical Journal(0021-6968)29巻2号 Page225-231(1982.06)
Abstract:人膵A細胞のclonal strainを胎児膵より確立することに成功した.グルカゴン分泌性の細胞株の分離に成功したのは世界ではじめてと思われる.株細胞の形態は上皮細胞性で,血清を加えたHam FIO培地でのdoubling timeは32-40時間である.免疫細胞化学的技法により,グルカゴン免疫反応性がクローンに認められ,グルカゴン分泌能はインスリンを5 mu/ml含む培地に予め3日間培養することによって増強された
-1981-
1. すいグルカゴン分泌調節に関する最近の知見
Author:種瀬富男, 成宮学, 松葉育郎, 石井賢二, 宇都宮一典, 山田治男, 阿部正和 (東京慈恵会医大)
Source:最新医学 (0370-8241)Vol.36, No.12, Page.2342-2351 (1981.12)
Abstract:グルカゴン分泌に関係しているグルコース,アミノ酸,脂質,ホルモン(ガストリン,GIP,CCK‐PZ,インスリン,ソマトスタチン),神経,環状AMP,カルシウムなどについて最近の研究成果を概説
2. 糖尿病網膜症に対するgliclazideの長期投与の効果(英語)
Author:南信明(東京慈恵会医科大学 内科), 松葉育郎, 斎藤茂
Source:Jikeikai Medical Journal(0021-6968)28巻2号 Page127-131(1981.06)
Abstract:gliclazideの投与をうけた非インスリン依存性糖尿病12例では3年後に11例が改善又は不変であったのに対して,glibenclamideの投与をうけた13例中3年後に網膜症の改善又は不変を示したのは9例にすぎず,治療効果に差が認められた.治療効果と血小板粘着能との間に相関は認められなかった
3. インスリン・アレルギーおよびインスリン・リポジストロフィに対する高度純化インスリン投与の治療効果(英語)
Author:阪本要一(東京慈恵会医科大学 内科), 松葉育郎, 伊藤景樹
Source:Jikeikai Medical Journal(0021-6968)28巻1号 Page41-47(1981.03)
Abstract:通常のインスリン療法を行った糖尿病335例(男196例,女139例)につき,インスリン・アレルギーおよびインスリン・リポジストロフィの発現頻度につき検索した.インスリン・アレルギーは26例(7.8%)にみられ,すべて皮膚型のアレルギー(全身性7例,局所性19例)で,性,年齢との関連はみられなかった.インスリン・リポジストロフィは22例(6.6%)にみられ,このうち18例には脂肪組織萎縮のみがみられたが,4例には脂肪組織萎縮とともにlipohypertrophyがみられた.この22例中17例が女性で,リポジストロフィに関しては性差は明らかであるが,年齢との関連はみられなかった.インスリン・アレルギーの患者については,高度純化インスリンが有効であり,全例,6ヵ月以内に症状は消失した.高度純化インスリンはインスリン・リポジストロフィにも有効で,1年間の治療後,80%の例が治癒した
4. 外来診療のコツ 糖尿
Author:阿部正和, 松葉育郎 (東京慈恵会医大医)
Source:治療 (0022-5207)Vol.63, No.2, Page.363-366 (1981.02)
-1980-
1. 試験紙による簡便・迅速血糖測定法(英語)
Author:田嶼尚子(東京慈恵会医科大学 内科), 松葉育郎, 伊藤景樹
Source:Jikeikai Medical Journal(0021-6968)27巻4号 Page289-295(1980.12)
論文種類:原著論文
Abstract:Eyetone, Reflomat, Glucochek, Hypocount, Dextrometerによる血糖の測定値と,autoanalyzerによる値との相関係数はそれぞれ0.98, 0.97, 0.95, 0.95, 0.96であった,測定値の再現性は大体良好であったがGlucochekのみが血糖値が著しく高いか,低い場合に値のばらつきを示した
2. グルカゴン,インスリン分泌に及ぼすislet-activating proteinの効果(英語)
Author:成宮学(東京慈恵会医科大学 内科), 山田治雄, 松葉育郎
Source:Jikeikai Medical Journal(0021-6968)27巻4号 Page263-273(1980.12)
Abstract:IAPはグルコースによるグルカゴン分泌の抑制効果ならびにインスリン分泌の刺激効果を促進した.アルギニンによるグルカゴン,インスリン分泌に関してはIAPは8.3 mMのグルコース存在下でインスリン分泌を促進し,グルカゴン分泌を多少抑制した